森田さんに奨学金 国際ソロプチミスト和歌山

大学院女子学生研究奨学金を受けた森田さん㊨と掛下会長
大学院女子学生研究奨学金を受けた森田さん㊨と掛下会長

女性の地位向上や青少年支援などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山」(掛下まゆみ会長)は17日、将来が期待される女性の大学院生を対象とする「大学院女子学生研究奨学金」を、近畿大学大学院生物理工学研究科博士課程3年の森田瑞生さん(27)に贈呈した。

同奨学金は、SI和歌山の認証50周年記念事業として2022年に創設。10年間継続し、今回が5回目となる。

森田さんの研究テーマは「コケ植物ゼニゴケの精子走化性におけるCa2+(カルシウムイオン)を介した2本鞭毛の制御機構の解析」。動植物の有性生殖で、精子が卵やその周辺細胞が放出する精子誘引物質を感知し、卵へと接近する「精子走化性現象」について、動物ではカルシウムイオンが制御に重要な役割を果たすことが知られている。一方で、植物の精子走化性については研究がまだ進んでおらず、森田さんはゼニゴケを用いて制御機構の解明に取り組んでいる。

同奨学金の贈呈式は、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開かれたSI和歌山の例会で行われ、掛下会長が森田さんに目録と賞状を手渡した。

森田さんは、SI和歌山の会員に研究内容のプレゼンテーションを行った。研究のために大切に育てているゼニゴケも持参して披露し、研究への熱意とともにゼニゴケ愛あふれる発表に、大きな拍手が送られた。

掛下会長は「森田さんの力を生かして、女性ならではの目線も大事にして、ますます活躍されることを願っている」と期待を寄せ、森田さんは「医療や創薬の基盤知識となる可能性がある研究と考えている。頂いたご支援に感謝し、期待に応えられるよう、いち女性研究者として社会に貢献していきたい」と話した。