水球男子インターハイへ 向陽・耐久・和商合同

最前列の県連合メンバーと、水球をする子どもたち
最前列の県連合メンバーと、水球をする子どもたち

向陽、耐久、和歌山商業の3高校による水球の合同チーム「県連合」が、全国高校総体(インターハイ)の近畿予選を突破し、滋賀県草津市で18日から行われる本戦への切符を手にした。県代表として4年ぶりの出場に向け、向陽高校3年生で主将の小林春樹選手は「インターハイ出場は6年間の憧れ。これまで共に戦って敗れたチームの思いも背負って、代表らしいプレーをしたい」と話し、日々の練習に励んでいる。

近畿予選で士気を高める選手ら
近畿予選で士気を高める選手ら

県連合は向陽6人、耐久3人、和商1人の計10人からなり、合同チームとして同大会への出場は初となる。

水球は、ゴールキーパーを含む7人で競技する。巻き足と呼ばれる立ち泳ぎをしながら片手のみでパスをつないでゴールを狙う。敵の動きを阻止し、ボールを奪うために、水中では激しい接触などのさまざまな駆け引きがあり、「水中の格闘技」ともいわれる。約30秒で攻守が入れ替わるので、二つのゴールポスト間を泳ぎ続ける体力と精神力の強さが求められる。

近畿地区は、優勝経験のある鳥羽高校(京都府)をはじめとする強豪校が並ぶハイレベルな地域の一つ。県水泳連盟水球委員長で耐久高校水上競技部の酒井環顧問によると、県内では2015年の和歌山国体をきっかけに水球競技を強化しようと、体験会を開いて窓口を広げ、指導者の養成や、小中学生向けのクラブチーム設立に努めてきた。

県連合は、泳力が抜群な古田大真選手(耐久3年・主将)や湯川那音選手(耐久3年)、敵との競り合いで強靭(きょうじん)な精神力を発揮する小嶋理仁選手(向陽3年)、シュート力が光る中村悠人選手(向陽2年)らを擁する。さらに「和歌山の守護神」ことGK岩本龍之介選手(耐久3年)や、速攻攻撃の要となる小林春樹選手(向陽3年)らを中心に粘り強い試合を展開する。

選手層の厚い他の強豪チームが頻繁に選手交代する一方で、県連合は主軸がフル出場で1試合(8分×4ピリオド)を戦い抜く。猛練習で鍛え上げた体力と素早い攻守の切り替えを武器に、最後まで諦めない姿勢で挑む。粘り強さが実を結び、インターハイ予選では大阪の2校との接戦を制した。

真冬でもウエットスーツを着て屋外のプールで練習をしてきたという耐久高校の古田選手は「インハイに出場できる喜びと達成感でいっぱい。最後の試合なので勝っても負けても笑顔で終わりたい」、和歌山で開かれた国体で主将を務めた経験のある向陽高校水球部の池田陸哉監督(28)は「自分たちがこれまで結果を残して、つかみ取った切符。厳しい戦いになるが、普段と違う緊張感や試合環境を楽しんでほしい」と話した。

県連合は19日、草津市のインフロニア草津アクアティクスセンターで、昨年の優勝校の前橋商業高校(群馬)と対戦する。

団体メンバーは次の皆さん。

【向陽】小林春樹、小嶋理仁、川端新大、中村悠人、藤田時、中谷蒼太
【耐久】岩本龍之介、湯川那音、古田大真
【和歌山商】上野陽生