県議補選で林、金澤さん初当選 旅田さん返り咲き

花束を手に支援者と喜びを分かち合う林さん(中央)
花束を手に支援者と喜びを分かち合う林さん(中央)

和歌山県議和歌山市選挙区補選(欠員3)は13日に投開票が行われ、国民民主党新人で元衆院議員の林佑美さん(45)、自民党新人で看護師の金澤耀司さん(28)が初当選し、無所属元職で元和歌山市長の旅田卓宗さん(81)が4回目の当選を果たした。投票率は24・86%で、前回補選(2010年、15・61%)を上回った。

林さんは京都市出身で、和歌山市議を経て23年の衆院旧和歌山1区補選に日本維新の会公認で出馬し初当選。2期務めた後に離党し、26年2月の衆院選和歌山1区に国民民主から立候補し、落選。県議に転戦しての初戦を、2位に7000票以上の差をつけて勝利した。国民民主は同市で初めて2議席目を得た。

万歳で当選を喜ぶ金澤さん(中央)
万歳で当選を喜ぶ金澤さん(中央)

金澤さんは和歌山市出身、県立医科大学保健看護学部卒。同医大付属病院勤務を経て県看護連盟副会長を務める。8月に同市長に当選した前県議の尾﨑太郎市長の支援も受け、初当選。自民は尾﨑氏の議席を回復した。

支援者に囲まれる旅田さん(中央)
支援者に囲まれる旅田さん(中央)

旅田さんは県立和歌山工業高校卒。同市議や県議などを経て1986年の市長選で初当選し、通算4期を務めた。2003年、元旅館の買い取りに際し建設会社社長から現金を受け取った収賄容疑で逮捕。さらに元料亭の賃借契約を巡る背任容疑で再逮捕され、懲役4年の実刑判決を受けて服役。被選挙権の回復後、8月の同市長選に立候補して落選したが、県議への再挑戦で政界復帰を果たした。

開票作業は13日午後9時半から、ノーリツアリーナ和歌山(梅原)で行われ、10時50分に結果が判明した。

林さんの事務所には約30人が集まり、トップ当選の知らせに歓喜。万歳三唱し、花束を受け取った林さんは「夢のよう。皆様のおかげです」と喜びをかみしめた。「2月の落選以降、二度と政治に関わることはないと思っていたが、『戻ってきて』という温かい声が励みとなり、あらためて大好きな和歌山に恩返ししたいという思いを強くした」と決意も新た。「国政と比べ、より皆様に身近な県政の場。地域を歩いて聞いた現場の声、お一人お一人の思いを大切に課題解決へつなげたい」と述べた。

金澤さんの事務所では、当選の一報を受け、集まった約50人の支援者らが歓声と拍手に沸いた。

山本大地衆院議員や尾﨑市長らと共に万歳した金澤さんは「県の未来に責任を持って動きたい。そのスタートラインに立てたことに非常に重責を感じている」と話し、選挙戦での支援に感謝。「現場の視点から社会を、政治を見ていくことを大切にし、看護師としての優しさと観察力を県政に持っていきたい」と力強く述べ、県政に取り組む今後の決意を込めて支援者らと頑張ろうコールを行った。

事務所を設けなかった旅田さんは、市内の繁華街アロチの飲食店前で、約40人の支援者と万歳で当選を喜び合い、「高齢者でも生きている限りは青春だという気持ちで生き生きして頑張ろう。人生に挫折してもやり直しができるんだということを皆さんに訴えたかった。それを自分なりに実行できたと思う」と当選をかみしめた。政策では、南海フェリー航路の国道化や産業の地方分散などに取り組むとし、各党の県議や県当局と話し合い、「自分の思いを実現していくように頑張る」と話した。