岡部たかしさん一日署長に 詐欺被害防止を啓発

秋の全国交通安全運動に伴い、和歌山北署は和歌山市出身の俳優、岡部たかしさん(54)を一日署長に迎え、26日に啓発活動を行った。トークショーで岡部さんは県警のさまざな取り組みを紹介し「一人ひとりが守り、安全な和歌山をつくっていきましょう」と呼びかけた。
同署であった出発式で岡部さんは、署員を前に「安心な和歌山を目指して、共に頑張りましょう」と力強くあいさつ。その後、オープンカーに乗車し、白バイの先導のもとパトカーと共に「和歌山北警察署安全・安心フェスタ2026」が開かれているイオンモール和歌山へ出発した。

約200人の観客に大きな拍手で迎えられた岡部さんは「私は貴志小学校出身で、ここは本当に地元も地元。本日一日警察署長を務めさせていただくのは大変光栄に思っております」と笑顔。
続いて啓発トークに移り、岡部さんは横断歩道での歩行者優先やサイン+(プラス)サンクス運動、飲酒運転根絶、自転車のヘルメット着用などについて説明。特殊詐欺被害については、「自分は大丈夫という過信が一番危険」と警鐘を鳴らし「急がず、深呼吸して落ち着いて考えて」と対策を伝えた。
その上で、怪しい電話を確認できる相談用ダイヤル「フリーダイヤル0120・508・878(これはわなや)」や国際電話の利用休止手続き、詐欺対策アプリの活用などを紹介した。
その後は中学校の同級生でもある司会者との掛け合いによる地元トークや質問タイムがあり、岡部さんは「貴志中学校を卒業し、この辺で恋愛したり、涙を流したりしたこともございます」とユーモアを交えて語り、会場を沸かせた。
さらに、周囲が氷室京介らのロック音楽で盛り上がっている遠足のバスの中で、窓の外を見ながら「ヒュルリー」と森昌子さんの『越冬つばめ』を歌っていたという懐かしい思い出も披露。「逆のことをやったら面白いと思った」と当時を振り返り「登下校の時も小声で演歌の練習をしていた」という同級生からの暴露話も相まって、終始和やかな雰囲気に包まれた。
最後に司会者から感想を求められた岡部さんは「大人になってから和歌山の良さを改めて発見し、歳を取るごとにふるさとが好きになっている」とし、「一日警察署長という本当にすてきな役回りをさせていただき、皆さんと一緒に楽しく学び、伝えることができて貴重な体験になった」と地元への思いを語った。会場から大きな拍手が送られる中、岡部さんはさらに「東京にいても、きょう学んだことを意識したい。皆さんも『やっぱりすてきなまちやな』と思えるよう、これからもこのまちを大切にしていきましょう」と力強く呼びかけた。


