豊かで鋭い感性光る 木国写友会が第89回展

鋭い感性で表現した作品が並ぶ会場
鋭い感性で表現した作品が並ぶ会場

創立から114年を迎えた写真クラブ「木国(もっこく)写友会」(島村安昭会長)の第89回展が12日まで、和歌山市のフォルテ・ワジマ4階イベントホールで開かれている。

同会は大正元年に発足。今展では会員7人がフィルムやデジタルの作品を2点ずつ出展している。

会場には、二つのホテルで直線と曲線の回廊を写したもの、愛情を込めて育てたツバキやスイレンをマクロレンズで撮影した作品、詩情漂う草原の2頭の馬など、視点もジャンルもさまざまな写真が並ぶ。

深淵な熊野古道の雑木林、オオワシやアユの遡上(そじょう)といった生命の輝きを収めた一枚の他、近代的な建物や波紋の造形美など、想像力をかきたてるような作品が目を引いている。

日本の近代写真史に名を残す創立者の島村逢紅(ほうこう)、島村安彦前会長、振り子を使った「ペンジュラム」写真の第一人者・小野誠之さんら、物故会員の作品も紹介している。

展覧会初日の6日には尾﨑太郎市長も来場。作品の説明を受け「こういう風景を見つけてくるのがすごい」「写真は奥が深いですね」と見入っていた。

島村会長(77)は「それぞれの個性や感性を生かし、仲良く作品づくりを楽しんでいます。このクラブでしか見られない写真もあり、当時、どんな思いで取り組んでいたのかを感じ取ってもらえれば」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。