帰宅困難者の滞在場所に 和市とターミナルビルが協定

武田社長㊨に認定プレートを手渡す尾﨑市長
武田社長㊨に認定プレートを手渡す尾﨑市長

JR和歌山駅前のホテルグランヴィア和歌山を運営する和歌山ターミナルビル㈱と和歌山市は15日、大規模災害時に帰宅困難者が発生した際、市の要請に基づいて同ホテルの宴会場を一時滞在施設として使用する内容の協定を締結した。

昨年7月、ロシアのカムチャツカ半島付近で発生した大規模地震により、県を含む日本の広範囲に津波警報・注意報が発令された際、鉄道が運転を見合わせ、移動できなくなった人々が同駅周辺に滞留した事態を受け、市が対策の一環として同社に今回の協定締結を呼びかけ、実現した。

協定に基づき、災害により交通機関が利用できず、帰宅困難者が発生した場合には、市の要請に応じて同ホテルの大宴会場(623平方㍍)を開放し、約200人が一時滞在できるようになり、トイレも使用できる。

締結式は市役所市長室で行われ、同社の武田雅夫社長と尾﨑太郎市長が協定書に署名。同社には、災害協定の締結事業所であることを示す認定プレートも贈られ、尾﨑市長が武田社長に手渡した。

尾﨑市長は「災害への備えは『これでいい』ということがなく、少しずつ積み上げていくしかない。備えの一つとして今回の協定ができたことはありがたく、市民にまた少し安心していただける」と感謝。武田社長は「和歌山の皆さん、和歌山を訪れる皆さんに喜んでもらえるよう社として取り組んでいる。協定により、有事の際もお困りの皆さんが集えるビルになり、お役に立ちたい」と話した。