件数、死傷者とも増 和歌山市の昨年中の火災
和歌山市消防局は平成23年中に市内で発生した火災の状況をまとめた。 発生件数は134件で前年より14件増加し、 死者も5人増の7人となっている。 損害額は1億9300万円で、 前年より5600万円減少した。
火災発生件数の内訳をみると、 134件のうち建物火災が86件と最も多く、 自動車10件、 林野4件、 船舶1件などが続いている。
焼損棟数は116棟(前年比11棟増)で、 内訳は、 全焼15棟、 半焼12棟、 部分焼33棟、 ぼや56棟。 建物焼損床面積は2328平方㍍(同653平方㍍減)、 林野焼損面積は12㌃(同5㌃増)となっている。
人的被害は、 死者が7人(同5人増)、 負傷者が25人(同12人増)と前年より悪化した。
出火原因の上位をみると、 「放火」 (疑いを含む)が31件でトップ。 2位は 「こんろ」 の20件で、 このうち天ぷら油によるものが12件、 グリルが2件となっており、 料理の際の火の取り扱いには注意が求められる。 3位は 「たばこ」 の13件。
水をかける、 粉末消火器を使うなどの初期消火は、 発生134件中88件で行われており、 51件で効果がみられた。
住宅火災54件中、 住宅用火災警報器が設置されていたのが22件で、 さらにこのうち4件は警報器のおかげで大きな火災には至らなかった。 火災を未然に防いだ事例も1件あり、 同消防局は警報器設置の重要性を呼び掛けている。