3億円と検診車など 塚本さんが県に寄付

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策や、がん対策の充実などに役立ててもらおうと、㈱賃貸住宅センター(和歌山市美園町)社長の塚本治雄さんは、県に「ふるさと和歌山応援寄付」として3億円の他、循環器検診車など3台を寄贈した。

県庁本館正面玄関前であった贈呈式には、塚本さん、永井光代同社副社長、仁坂吉伸知事、宮﨑泉県教育長、宮本浩之県福祉保健部長らが出席。塚本さんが仁坂知事に寄付の目録を贈呈し、仁坂知事から感謝状を受け取った。

「ふるさと和歌山応援寄付」の内訳は、新型コロナウイルスの感染症対策として、遺伝子検査のために必要となる機器の導入支援に2億円、がん対策として、所得などが一定以下の患者に先進医療費の一部を補助し、また若年患者に、がん治療の前に精子や卵子を温存するための治療費などを補助するために1億円。

その他、循環器検診車1台、スクールバス2台を贈った。県によると、循環器検診車は県民総合健診センターが各種検診で活用する予定で、スクールバスは和歌山盲学校と和歌山ろう学校が生徒の送迎に活用する予定。

仁坂知事に車両の鍵のレプリカを贈呈した塚本さんは「和歌山で35年間、仕事をさせていただいた。県民の皆さんのために役立てていただければ」と笑顔で話した。

県健康推進課では「新型コロナ対策の費用が必要となる中、大変ありがたい」としている。

車両を背に塚本さん(左から4人目)ら関係者

車両を背に塚本さん(左から4人目)ら関係者