和歌山の食を格付け ミシュランガイド発行へ
日本ミシュランタイヤ㈱(須藤元社長)は、優れた飲食店やレストランを紹介する『ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022』を今秋に発行する。ミシュランガイドに和歌山県が登場するのは初めて。毎年発行している京都・大阪版と県全域のお薦めの店が掲載される。8日には同社の本城征二執行役員が県庁で記者会見し、「和歌山は人気の観光地でぜひ紹介したい地域の一つ。最新の情報をご紹介したい」と話した。
ミシュランガイドは1900年にフランスで発行された。現在世界31カ国の飲食店、レストランなどを紹介しており、厳しいトレーニングを受けた調査員が身分を隠して店を訪問。素材の質や料理技術の高さ、独創性など五つの基準で評価し、最高評価の「三つ星」をはじめ5段階で格付けする。
ミシュランが日本の観光地を海外に向けて紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』では、高野山と熊野古道が三つ星で紹介されており、ミカンや柿、桃などの果物の他、カツオやマグロなどの海産物やしょうゆ、高野豆腐、めはり寿司(ずし)など、魅力的な特産品や食材に恵まれていることなどから、対象となった。
本城執行役員らは記者会見に先立ち仁坂吉伸知事を訪問。仁坂知事は「和歌山にもおいしいお店がたくさんある。どういう評価になるのか楽しみ」と期待し、「新型コロナウイルスがなかなか収まらず困っている。本が出る頃には収まっていることを願う」と話した。
本城執行役員は和歌山の魅力について「長いリアス式の海岸線、温暖な気候など、特色ある地形が育んだ海、山の特産物がたくさんある」と語り、「現在調査員がかなり多くの店舗を回っている。コロナを克服した後はガイドブックを片手にお出掛けいただけたら」と話した。