山路選手V 風間杯全国高校選抜レスリング
3月に新潟県で行われた「風間杯全国高校選抜レスリング大会」個人対抗戦71㌔級で、和歌山北高校3年の山路太心選手(17)が優勝を果たした。準優勝だった昨年からさらに成長。インターハイや国体での優勝などさらなる飛躍を誓う。
山路選手は大阪府出身。レスリングとの出合いは6歳の時。父親の転勤で新潟にいた際、知人の紹介でレスリングの練習に行ったことがきっかけだった。
レスリングについて「練習してきた技が決まった瞬間がうれしい。また自分のプレーで会場が沸いた時は楽しい」と魅力を語る。
全国優勝への道は簡単ではなかった。誰よりも練習を積み重ねていたが、勝てない時期が続き悩むこともあった。そんな時も先輩と一緒に練習をしたり、助言をもらったりしながら、さらに技術を磨いた。
防御力が自慢。自身とスタイルが似ている海外選手の動画を見て研究し、自身の技に落とし込む。
決勝戦の相手には中学生の時に敗れている。「マイナスなことは考えない」。試合前は体を動かしてリラックスしながら勝ちだけを意識し集中力を高めた。
試合が始まれば相手の動きを確認し、攻撃と得意の防御をしながらチャンスをうかがう。後半2対1と先攻している状況で相手選手の攻めをうまくかわしカウンター。5対3で見事に勝利を収めた。
「やっと全国で勝てた。長かった」。自分の成長を感じ自信を深める勝利となった。
「何事も常に全力でする」がモットーの山路選手。「インターハイや国体でも勝てるように頑張りたい」と意気込んでいる。
和歌山北高は同大会で国体5位。51㌔級で葛城壱星選手が3位、55㌔級で請川胡大良選手が5位に入った。