2回接種で全員に抗体 コロナワクチン調査
和歌山県は、新型コロナウイルスワクチンについて、2回目の接種から3週間以上経過すれば、発症リスクがかなりの確率で低下すると推察できると発表した。
県内の一つの病院で接種を2回受けた医療従事者474人を対象に、3~4月に行った調査結果を県が発表した。
ワクチンの接種前と2回目の接種後3~4週間後に抗体検査を実施。県によると、感染した場合、抗体の数値が「15ユニット/ミリ㍑」を超えると、再感染を抑える中和抗体ができるとされているため、この数値を基準とした。
2回目の接種後の3週間から4週間後には、全員がこの数値を超えていた。さらに、このうちの98%の人が「250ユニット/ミリ㍑」を超えていた。
この数値が上がれば上がるほど予防や効果の継続が望めるといい、県では1回目の接種後の2週間は感染予防対策を徹底するよう求めている。
一方で、1回接種後14日以内に調べたところ、「15ユニット/ミリ㍑」を超えたのは24%だった。
ワクチンで得られる抗体がどれぐらい維持するかを調べるため、病院では6カ月後も検査を行う予定という。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は「発症と重症化のリスクを抑えるため、感染した人もワクチンを接種するのが望ましい」とし「接種は2度打つことを心掛けてほしい」と話している。