和歌山市の90代女性死亡 クラスターも
和歌山県は26日、県内の小学生から60代の12人が新型コロナウイルスに感染し、和歌山市の90代女性の死亡が確認されたと発表した。新たに県内58例目となるクラスター(感染者集団)も認定した。12人のうち発表済みの感染者の濃厚接触者は5人で、新規が多かったことから、県福祉保健部の野㞍孝子技監は、予断を許さないとして改めて感染防止対策を呼び掛けた。
亡くなった女性は複数の基礎疾患があり、4月29日から酸素投与の状態が続いていた。県内の死者は41人となった。
感染した12人の保健所管内別内訳は、和歌山市が5人、岩出が4人、橋本が2人、海南が1人。
新たに判明したクラスターは、同市九番丁の㈱テクノ菱和(りょうわ)和歌山事務所。従業員5人の感染が確認されており、事務所に出入りしていた十数人の検査を進めている。
入院中の患者は132人、うち重症者は33人。発表済みの陽性者のうち新たに13人が変異株によるものと分かり、変異株の感染者は累計724人となった。
26日時点の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で7・5人。保健所管内別では岩出が最も多い16・0人で、和歌山市は8・2人となっている。