コロナ対策など117億円 6月県議会補正予算案

和歌山県は1日、総額117億2600万円を増額する2021年度一般会計補正予算案を発表した。うち大半の114億9200万円は新型コロナウイルス対策が占め、県内警察署の再編事業費なども盛り込んだ。補正後の一般会計は6317億6500万円。8日開会の6月定例県議会に提出する。

主な新型コロナ対策事業は、医療体制の強化関係で、患者の受け入れ病床を現在の470から530に増床するのに51億8199万円、患者の宿泊療養施設の追加確保に6億3714万円など。

経済活動の支援では、4~6月に月間売り上げが前年比または前々年比30%以上減少した事業者に対する「飲食・宿泊・サービス業等支援金」に31億1603万円、感染防止対策やポストコロナを見据えた前向きな取り組みを行う宿泊事業者に対する経費助成に14億円などとなっている。

警察署の再編は、現在の14署を12署とするもので、有田と湯浅、新宮と串本の各署を統合し、紀南地域の管轄区域を見直す。システムの統合費などとして2億2485万円を計上している。

12月議会への提出予定案件は、予算関係を含む議案13件、委任専決報告10件など。任期満了などに伴う人事案5件の追加提案も予定している。

会期は8日開会、25日閉会の18日間。16~18、21日に一般質問、22、23日に常任委員会が予定されている。