基礎疾患者接種へ コロナワクチン前倒し配分
和歌山県は2日、新型コロナウイルスワクチンの今月下旬の供給で、65歳以上の高齢者に次ぐ優先順位となる基礎疾患がある人などへの分が一部配分され、順次、接種が開始されると発表した。高齢者分は供給完了となる。
高齢者の1回目の平均接種率(5月30日現在)は全国平均13・14%に対し、県は引き続き全国1位の26・82%となっている。県や和歌山市は、高齢者への接種が先行している地域には、次の順位者へのワクチンを配分し、接種に切れ目ができないよう国に要望していた。
6月21日と28日の週で、県には新たに227箱(1箱195バイアル〈瓶〉入り、1170回分)のワクチンが配分され、このうち次の順位者の分が169箱。同市への供給は118箱で、109箱は次の順位者への接種に使われる。
仁坂吉伸知事は2日の定例記者会見で「満額回答が得られた。政府には大いに感謝している。次の段階(への接種)を止めているところがあったが、もう待つ必要はない。各市町村の考えに従って、次の順位にどんどん接種してもらいたい」と述べた。