高齢者への集団接種始まる 和歌山市で

新型コロナウイルスの感染拡大を抑える切り札として期待が高まるワクチン。和歌山市では12日、市内の商業施設や公共施設計3カ所で65歳以上の高齢者向けの集団接種が始まった。

市内の高齢者向け集団接種の会場はイオンモール和歌山(中)、北コミュニティセンター(直川)、南保健センター(田尻)の3カ所。市によると、空き状況は会場によって異なり、13日のイオンモール和歌山はすでに予約が埋まっているが、19、20日の一部に空きがあるため、接種希望の人に申し込みを呼び掛けている。

12日、イオンモール和歌山では、240人の定員に対し午前10時から接種が始まった。新型コロナウイルス感染症対策として密を避けることを重視し、15分ごとに10人が会場内に入るようにした。市民らは受付で検温を受け手指消毒を行ってから入場。予診を受けた後、接種を受け接種終了後に接種済証を受け取った。会場にはスタッフとして医師、看護師、薬剤師らが参加した。

会場では大きな混乱はなく、市新型コロナワクチン接種調整課の藤原大悟副課長は「かかりつけのお医者さんを持たない人でもワクチンを接種できるように集団接種を開始した。ぜひ接種を検討されている方はお申し込みいただければ」と話した。市内でのワクチン接種の進み具合については「おおむね順調に進んでいると思う。迅速、安全、安心、確実に進めていきたい」と話していた。

集団接種などの問い合わせは市新型コロナワクチンコールセンター(℡0570・092・055=午前9時~午後5時)。

高齢者を対象に始まったワクチンの集団接種(イオンモール和歌山)

高齢者を対象に始まったワクチンの集団接種(イオンモール和歌山)