コロナ禍も安定確保 スーパーで集団献血

新型コロナウイルス感染拡大の影響で職場や学校などでの集団献血が減少する中、生鮮食品や薬などを扱う小売事業のエバーグリーン廣甚㈱は6月28日、和歌山市直川のスーパーエバーグリーン和歌山北インター店で集団献血に協力した。

献血会場を設置、運営する県赤十字血液センター(同市和佐関戸)によると、6月の梅雨の時期は天候に左右されない、企業での献血を中心に配車していたが、コロナ禍の影響で、実施企業の数はいまだ回復せず、苦慮していたという。

偶然、同センターの熱心な呼び掛けを目にした、同グループの廣岡聖司代表取締役会長から協力したいと申し出があり、各店舗の店長が会議で同店に集まるこの日に合わせ、集団献血を実施。同社では、実施店舗の従業員の他、各店舗にも献血を呼び掛けるなど、人数確保にも協力している。

この日行われた献血には同社従業員を含む42人が参加。

今回が初めての献血だという押川由樹店長は「前からしたいと思っていたので、良い機会になった」と笑顔。

同グループ執行役員管理本部の山口順司部長は「健康増進企業を目指すわれわれの方向性と一致する取り組みで、今後も続けていきたい。このことを通じて、従業員たちがこの企業で働けて良かったなと思ってもらえれば」と話していた。

 

献血に協力する押川店長