全て短冊サイズで表現 チャリティー展
和歌山県ゆかりの若手美術家によるチャリティー展「たんざく展」が5日まで、和歌山市広道のギャラリーTBで開かれている。
たんざく展実行委員会が主催。7月7日の七夕にちなみ、作品は全て短冊サイズ(76㍉×364㍉)というユニークなチャリティー展で、一部を除き購入することができる。
今展では、ゲスト3人を含む、和歌山ゆかりのアーティスト70人が参加。絵画、工芸、イラスト、写真などさまざまなジャンルの作品が並ぶ。
抽象画家で同市出身の坂口裕美さん(32)の「デネブ」「ベガ」「アルタイル」は夏の大三角形をモチーフにした3連の作品。はくちょう座、こと座、わし座の三者三様のイメージを色使いやシルエットのコントラストで表現している。
海南市の池田悠希さん(32)の「春の詩」は、日本画の画材を使い、洋画の技法でツバキを描いた3連の作品。それぞれに構図と色みに変化をもたせるなど、短冊ならではの作品となっている。
この他、最年少出展者で、岩出市の中学3年生の山本勇気さんの写真作品や、和歌山市出身の漫画家の田岡りきさんの作品なども並ぶ。
来場した男性は、「一人ひとり自由に表現していて良いですね」と笑顔。
呼び掛け人で、同市の洋画家、土井久幸さん(44)は、「普段見ている作家の雰囲気とは違う作品となっている。和歌山ではなかなか見られない人の作品もあるので、ぜひご覧ください」と話している。
今回の売上金は、子どもたちの情操教育の場であり、数多くのイベントが開かれる和歌山城公園に寄付をするという。
午前10時から午後5時(最終日は午後4時)まで。問い合わせは同実行委員会(℡073・460・5521)。