智弁が延長13回激闘制す 市高コールドで4強

第103回全国高校野球選手権和歌山大会は22、23日に準々決勝が行われ、4強が出そろった。23日の試合では智弁和歌山が延長13回の激闘を制し、市和歌山は5回コールドで耐久を下した。

【準々決勝・第1試合】

初芝橋本 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2
智弁和歌山 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1x 3

〔初〕川端―松井〔智〕塩路、伊藤、中西―渡部▽2塁打=德丸、大仲(智)

智弁が苦しみながら4強入りを決めた。1点を追う6回裏1死1塁、4番・德丸が適時2塁打を放ち追い付くと、7回には2番・大仲の適時2塁打で勝ち越した。その後は好機を生かせない展開が続いたが、延長13回裏、無死1、2塁から6番・渡部が犠打を決め1死2、3塁とすると、途中出場の7番・小畑が右翼に犠飛を放ち、3塁走者がサヨナラのホームを踏んだ。

守っては、塩路、伊藤、中西の投手リレーで相手打線を5安打に封じた。プロ注目のエース・中西は延長10回から登板し、6三振を奪う力投で勝利を呼び込んだ。

中谷仁監督は「本当に苦しい試合だった。何とか勝てて良かった」と話し、ほっとした表情を見せた。サヨナラの犠飛を放った小畑については「よく外野まで打球を運んでくれた」とたたえていた。

延長13回裏、小畑の儀飛でサヨナラ勝ち(智弁)

延長13回裏、小畑の儀飛でサヨナラ勝ち(智弁)


【準々決勝・第2試合】

耐久 0 0 0 0 0 0
市和歌山 1 6 4 0 11

(5回コールド)

〔耐〕冷水、坂口―川合貴〔市〕小園、江川―松川▽2塁打=松川2、田中(市)

市和歌山は1点リードの2回裏、5番・田中の適時2塁打などで6点を奪い試合の主導権を握った。3回は3番・平林の適時打などで4点を加え、リードを広げた。守っては、エース・小園から江川につなぎ無失点リレーを完成させた。

半田真一監督は「小園はテンポ良くストライク先行で投げてくれた。打線は低めのスライダーを少し振らされていたが、修正してくれた」と話していた。

3試合連続で無失点の江川投手(市和歌山)

3試合連続で無失点の江川投手(市和歌山)