えるぼし、ユースエール同時認定 東和製薬

和歌山労働局(和歌山市黒田、池田真澄局長)は4日、女性の活躍推進への取り組み実施状況が優良な「えるぼし認定企業」とともに、若者の採用・育成に積極的で雇用状況なども優良な「ユースエール認定企業」としてダブル認定を受けた東和製薬㈱(紀の川市貴志川町、加須屋裕一代表取締役)に、同日付の認定通知書を交付した。

両制度ともに、中小事業主による申請が必要で、それぞれの認定基準を満たした企業に対し、厚生労働大臣が認定する。県内では、和歌山市の㈱キャリア・ブレスユーが両認定を受けているが、同時認定されるのは東和製薬㈱が初めて。

薬品の製造・販売を行う同社は、従業員数45人中26人を女性が占める。製造業の女性の割合は平均19・8%と低い一方、同社では正社員に占める女性の割合が55・9%に上ることなどが高く評価され、県内8社目のえるぼし認定企業となった。同認定は3段階とプラチナに分かれており、同社は5項目で優良評価を得たため、県内5社目の3段階目の認定を取得した。

ユースエール認定企業の審査では、同社が過去3年間に8人の新卒者を採用し、離職者が0人という実績などが非常に優秀だと評価され、県内11社目となる同認定を受けた。いずれの認定も、紀の川市の企業が受けるのは初めてのこと。

この日、紀の川市役所で認定通知書交付式が行われ、池田局長は加須屋代表取締役に「県内企業の模範として、なお一層の積極的な取り組みを」と期待を寄せ、両方の認定通知書と認定マークを手渡した。

加須屋代表取締役は「認定を受けるために特別な活動をしてきたわけではないが、引き続き女性と若者が働きやすい環境を構築できるよう励みたい」、同社業務管理グループの宮西由佳子係長は「従業員が性別に関係なく活躍しており、仕事とプライベートの両立がしやすい」と笑顔で話していた。

同社は今秋をめどに、時間有給制度を開始できるよう、現在取り組みを行っている。

 

認定通知書と認定マークを手に(左から)池田局長、加須屋代表取締役、宮西係長