歴史的な挑戦の五輪が閉幕 文科相に教育・文化政策を提言
第32回夏季オリンピック東京大会は、ホスト国の日本は、史上最多だった前回リオデジャネイロ五輪の41個を上回るメダル58個(金27・銀14・銅17)を獲得し、日本選手の大活躍で幕を閉じました。私は、この東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会で、前回、前々回と招致に携わらせていただきました。前々回、2009年、コペンハーゲン(デンマーク)で敗北を喫し、本当に残念だったときのあの悔しさ、そして前回、ブエノスアイレス(アルゼンチン)で「東京!」と決まった瞬間のあの大感動、皆さんと抱き合いながら、絶対成功しようと誓い合った日々のことが、昨日のように思い出されます。
私は、この東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会を成功させるためには、最も重要なのはドーピング体制、これをしっかりしていかなければならないと思い、これまで、世界ドーピング防止機構、WADAの常任理事として、また、アジア・ドーピング防止基金協会の代表理事として、また、現在は日本スポーツフェアネス推進機構の顧問として、ドーピング防止に携わらせていただいております。
それだけに今回のコロナ禍において人類がかつて経験したことのない脅威の下、幾多の困難に直面するなかで開催を迎えるに至ったことは、後世に大事な教訓を残す歴史的な挑戦であり、改めて関係者のご努力に敬意を表します。
和歌山県関係の選手の皆さまも活躍されました。なかでも、岩出市の四十住さくらさんが家族や地元の皆さまの大きな支えにより、スケートボード女子パークで金メダルに輝いたことはわが和歌山県にとって大きな喜びとなりました。
今月3日、萩生田光一文部科学大臣へ、公明党政務調査会文部科学部会の部会長として「2022年度予算概算要求に向けた重点政策提言の申し入れ」を行いました。提言では中学校の35人学級を含む指導体制のあり方の検討や、わいせつ教員対策について、先の通常国会で成立した「教育職員による児童生徒性暴力防止法」に基づく取り組みを要請。通学路の安全対策については、子どもの視点に配慮した合同点検の実施や速やかな危険箇所の解消を求めました。文化芸術に関しては、科学的根拠に基づかない公演などの観客制限の見直しや、子どもたちが無料で芸術鑑賞するための支援制度を作りましたが、これを継続的に行うこと、また、若手研究者への支援強化も求めました。
先日、早朝より和歌山市中央卸売市場へお伺いさせていただき場内の視察やご関係の皆さまとの意見交換会を行いました。昨年、和歌山市中央卸売市場の関連棟が再整備により、総合食品センター棟「わかやま〇(まる)しぇ」として、37店舗の飲食店や専門店が入店。水産棟はことし完成予定で、さらに、青果棟へと進んでいく予定です。市場では、水軒のサツマイモこと「水軒金時」を購入し、本当においしく、西浜地区の砂地地帯を中心に、江戸時代の文化年間から栽培されているとのことで、ぜひ、全国の皆さまにアピールしていきたい絶品です。