新工場で生産力増強へ ライオンケミカル
殺虫剤や入浴剤、芳香剤などの製造販売を手掛けるライオンケミカル㈱(和歌山県有田市辻堂、田中源悟代表取締役)は、本社の隣接地に新工場を増設する。
同社は1885年(明治18)創業で、蚊取り線香をはじめ洗浄剤や消臭剤などさまざまな家庭用品を製造し、技術面、品質管理ともに多くの顧客から高い評価を得ている。
今回の新工場建設により、コロナ禍で高まった巣ごもり需要や国民の衛生意識の影響で市場が拡大した各種商品の生産能力を増強し、現在は分散している製造拠点を製品ごとに集約することで、生産性の向上や収益性の拡大を目指す。
県企業立地課によると、増設する工場は敷地面積5952平方㍍、延べ床面積6728・78平方㍍。3年間で正社員30人、非正社員12人の新規地元雇用を予定し、建物と設備に約9億8500万円を投資する。2023年3月の操業開始を目指している。