40年のありがとう 和歌山マクドナルド物語終
先輩のバトン引き継ぎ
「人」を大事にするピープルビジネスに感銘を受け、2020年12月にオーナーに就任。「これまで40年やってこられた先輩のバトンを引き継ぎ、これからは私が担っていかなければ」と意欲を語る。オーナー就任までの約2年間、紀三井寺店で修行を積んだ。接客、調理など初めての経験ばかり。若いスタッフと共に汗を流した。店内に表示されるオーダー表は全て英語。「昔はすぐできたことでもなかなかできなかった。若い子は覚えるのが早かった」と苦労を話す。
運営する海南店では「地元の人とのコミュニケーション」を心掛けたサービスを提供。店舗の駐車場で商品を受け取ることができるパーク&ゴーや近隣へのデリバリーサービスの他、店舗独自で自転車の愛好者向けにサイクルステーションを設置するなど、新しいことを積極的に取り入れている。「マックデリバリーを注文する際、『スマイル0円』を注文すると紙袋に手書きのメッセージが添えられているよ」と教えてくれた。
9月からは、県内初となる電気自動車「超小型EVコムス」を導入しデリバリー範囲を拡大する。
店内では「おもてなしリーダー」と呼ばれるスタッフが、最高の接客で来店客を笑顔に。常に人との関わりを重視し、地域密着を目指している。
生まれも育ちも御坊市。初めてマクドナルドの商品を食べたのは17歳の頃。友人らと遊びに出掛けた大阪だった。「マクドナルド初心者」を友人らに隠し、食べ方が分からず内心ドキドキだったそう。友人らの食べ方を盗み見ながら同じようにまねたのだとか。久保田さんは「ビッグマック」を注文。その巨大さから、ボロボロこぼしながら懸命に頬張った。ビッグマックの大きさに「こんなに口開くかなと思った」と振り返る。現在はモバイルオーダーを使いこなし「ダブルチーズバーガーが好き」とスマイルで話す。
プロフィル
久保田直樹(45)
【運営店舗】42号海南店