ボクシングで日本一 紀之川中の西本さん
和歌山市立紀之川中学校2年生の西本莉緒さん(13)が先月21日に同市中之島の県立体育館で開かれた「第8回全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦」中学生女子42㌔級で優勝した。同大会で県内の選手が優勝するのは初めて。
西本さんは兄の影響を受け、小学2年生でキックボクシングを始め、中学校に入学した1年半前からボクシングをスタート。通っているジムで週3回2時間ほど、サンドバッグを打ったり、スパークリングをこなしたりしている。
自身初めての大会出場となる7月開催の西日本選考会で勝利し、全日本に駒を進めた。王者決定選では、同階級東日本代表の菅野七海さん(いわき市立平第一中学校・福島県)と対戦。得意のワンツーの右ストレートが決まり、本来は2分3ラウンドのところ、1ラウンド1分01秒・RSC(レフリーストップコンテスト)で勝利し、初出場で初優勝の快挙を成した。
17日、西本さんは母の美沙さんと県ボクシング連盟の遠藤富士雄理事長と市役所に尾花正啓市長を訪問。「強い相手だったが、自分の力を出せた。うれしい」と笑顔で優勝を報告し、メダルを披露した。尾花市長は「次はオリンピックだね」と期待を込めてエールを送った。続いて、同市議会の吉本昌純議長を訪問。同じく激励を受けた。
西本さんは「次の目標は冬の大会。オリンピックを目指して頑張っていく」と力強く話していた。