奉仕で遊具を美しく 県塗装工業協同組合

和歌山県塗装工業協同組合(亀井義洋理事長)は23日、和歌山市栄谷の貴志小学校の遊具をボランティアで塗り替えた。会員約20人が参加し、うんていやジャングルジムを美しくよみがえらせた。

同組合には県内の28社が加盟。会員に同校児童の保護者がいた縁で、劣化が目立った遊具の塗装を引き受けることになった。昨年に実施予定だったが、新型コロナ感染拡大を受けて延期されていた。

会員たちは強い日差しが照り付ける中、汚れやさびを取るケレン作業をした後、遊具にさび止めを施し、ハケやローラーを使って丁寧に赤や黄などに塗り替え。滑り台やシーソーなど八つの遊具の他、プールの一部も美しく塗装した。

同校の西岡美也子校長は「大変ありがたいこと。子どもたちはコロナ禍で我慢することが多い中、気分も晴れやかになると思います。みんなの驚く顔が楽しみです」と感謝。

亀井理事長(50)は「職人の技能を生かして、少しでも子どもたちに喜んでもらえるとうれしい」と笑顔で話し、塗装業の父親と一緒に参加した同校の6年生、上野幸翔(さちか)さんは「みんなが知らないところで、パパたちは頑張ってるんやと思った。楽しく使ってくれるといいな」と熱心に作業を手伝っていた。

丁寧に遊具を塗装する会員

丁寧に遊具を塗装する会員