若年層が7割 和歌山市で夜間集団接種開始
新型コロナウイルスワクチンの若年層への接種を促進しようと、和歌山市は25日、開設時間を午後8時までとする夜間集団接種の第1回目をイオンモール和歌山(同市中)で実施した。ワクチンはファイザー製。2回目の接種は10月16日。
同市によると、今回の夜間集団接種の予約者は男女合わせて308人。予約者のうち10~30代が7割を占め、予約開始から約20分で定員の300人に達したという。夜間集団接種は10月2日と9日にも予定されているが、すでに定員(300人)を満たしたため予約を締め切り、8日と10日に追加日程が設けられている。
8日は午後5時半~8時で定員は120人。10日は午前10時~午後6時で定員は300人。いずれも「ワクチン接種お困りサポート登録制度」の登録者らを対象に、10月1日午前9時から3日午後5時までの優先予約期間を設けている。期間内に定員に達しなければ、5日午前9時から一般予約の募集を開始するが、優先予約で埋まった場合、一般予約は行わないという。
同市新型コロナワクチン接種調整課の本間照生課長は「ワクチン接種は終盤にかかっているので、接種を希望する方は、10月中に接種を終えられるように9月30日までにワクチン接種お困りサポートに登録いただければ」と呼び掛けている。
この日、同施設内のイオンホールで実施された夜間集団接種は、県立医科大学付属病院の医師2人が予診、看護師2人が接種を担当。接種に訪れた市内の会社員、西山恵司さん(28)は「仕事が休みの週末に予約が取れて良かった。注射の時に痛みは感じず、少し違和感があるだけ」と安堵(あんど)の表情。
市内の主婦、東菜央さん(27)は「週末は主人が休みなので、4カ月の娘を見てもらえる」と土曜日に行われた今回の夜間集団接種を予約。「ようやくワクチン接種に来られた」とほっとした様子で、「新宮にある実家にも帰れるかな」と話していた。