さいとう・たかをさん死去 劇画『ゴルゴ13』

人気劇画『ゴルゴ13(サーティーン)』で知られる和歌山市出身の漫画家、さいとう・たかを(本名=齊藤隆夫)さんが24日午前10時42分、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。84歳だった。葬儀は近親者で済ませた。

さいとうさんは西和佐村(現和歌山市)に生まれ、1955年に『空気男爵』でデビュー。2003年に紫綬褒章、10年に旭日小綬章を受章し、17年度の県文化賞を受けている。

代表作の『ゴルゴ13』は、タイトルと同じコードネームを持つ超一流スナイパー(狙撃手)デューク東郷が主人公で、各時代の国際情勢を反映させたストーリー設定などが半世紀以上にわたり人気を博してきた。68年11月発売のビッグコミックで連載がスタートし、コミックは201巻まで発刊。ことし7月には「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」のギネス世界記録に認定されている。