県内3団体に助成金贈る 大同生命厚生事業団
福祉やボランティアへの助成活動を行う公益財団法人大同生命厚生事業団(工藤稔理事長)の2021年度「地域保健福祉研究助成」「ボランティア活動助成」の受贈者が決定し、和歌山県内では3団体に助成金と贈呈状が郵送された。例年、大同生命保険㈱阪和支社和歌山営業部(和歌山市西汀丁)で贈呈式を行っているが、新型コロナウイルス感染症の影響で、2年連続で中止となった。
同事業団では、地域の公衆衛生や福祉活動に従事している人への「地域保健福祉研究助成」、高齢者や子どもの交流ボランティアへの「シニアボランティア活動助成」、会社に勤務し休日にボランティアを行う人への「ビジネスパーソンボランティア活動助成」を行っており、ことしは全国から211件の応募があった。選考の結果、県内の3団体を含む147件、総額2200万円の助成が決定した。
県内ではシニアボランティア活動助成に、シニア健康体操によって介護予防と生きがいづくりに取り組む「T.M.てん」(同市、高月清貴代表)、老人施設などへのボランティア活動や子どもマジック体験教室での指導を行う「和歌山マジシャンズクラブ」(同市、森教二代表)、ビジネスパーソンボランティア活動助成には、精神障害者の地域生活支援サービスを分かりやすく紹介した映像集作成プロジェクトを行う「メンタルウェルビーイングパートナーズ」(海南市、原見美帆代表)の3団体が選ばれた。
同事業団の永山信男事務局長は「コロナ禍にもかかわらず地域の社会的な問題に取り組む姿勢に頭が下がる思い」と受贈者らをたたえ、「少しでも活動の一助になれば」と願っている。