自由自在に土で表現 アバロームで陶芸教室展

和歌山県海南市別所で作陶する「土器土喜(どきどき)陶芸教室」の生徒による第14回作品展が25日まで、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。

2年ごとに開く展覧会だが、新型コロナの影響で3年ぶり。小出恵子さんを講師に学ぶ教室生11人が花器や壁飾り、オブジェなどの他、日常使いの食器など約300点を出品している。

同教室では穴窯の「萠恵窯(ともえがま)」で、春と秋に焼成。会場には温かみのある発色や自然釉の味わいが楽しめる家型の明かりの作品やつぼ、多肉植物の寄せ植え鉢などが並ぶ。また、会場の奥には、素朴な風合いの野焼きの作品を紹介している。

小出さんは「3年ぶりの開催になったぶん、ゆっくり、じっくり、自分の好きな物を作れたのかもしれませんね」と話す。「土は自由自在。当初作ろうと思っていたものから、途中で思わぬ新しい発見をして仕上がりが変化することも。皆さん自由に楽しく表現し、心の余裕が表れているように思います」と笑顔。訪れた同市の女性は「力作ぞろい。毎回違った趣があり楽しいです」と話していた。

午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。問い合わせは同所(℡073・436・1200)。

 

味わい深い作品が並ぶ会場