押し花絵で四季の美 日高川の辻内さん作品展
和歌山県日高川町の押し花絵作家・辻内紀子さんの作品展が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。
国家検定1級フラワー装飾技能士などの資格を有する内さんは、1994年田辺市にフラワーデザインスクールを開校。その後、押し花を使って絵を表現する「押し花絵」を始めた。3年前から創作活動に専念するため、日高川町で自然に囲まれた生活を送っている。
今展のテーマは「移りゆく季節」。自宅の庭の桜や紅葉、ツバキなどで、四季折々の風景を表現した22点を展示する。
作品「雪景色」は、かすみ草などの白い小花で雪を表現。手前にはシクラメンの押し花が咲き誇り、山間の景色に彩りを添えている。
この他、綿花で那智の滝を丁寧に表現した作品など、着色せず、自然の風合いを生かした押し花絵が並ぶ。
辻内さんは「本物の花をそのまま閉じ込め、絵にするから癒やされる。これからも花からストーリーを感じ取って作品を作っていきたい」と話している。
午前9時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。