ワクチン効果など強調 菅前首相が和歌山入り
自民党の菅義偉前首相は21日夕方、和歌山市入りし、JR和歌山駅前で衆院選の和歌山1区党公認候補の応援演説を行い、約500人(陣営発表)が集まった。
菅前首相は、政権運営で最大の課題となった新型コロナウイルス対策を振り返り、職域接種や自衛隊による大規模接種会場の設置などを含むワクチン接種の推進に対し、楽観すぎる、根拠がない、「ワクチン一本足打法」などの批判を受けたが、「予想をはるかに超えるスピードで接種が行われ、日本は世界の中で最も接種が進んだ国の一つに数えられている。その結果として、猛威を振るったデルタ株は勢いを失っている」と述べた。
脱炭素社会の推進やデジタル庁の創設、携帯電話料金の引き下げなども政権の成果として挙げ、連立を組む公明党からの署名簿提出を受けて推進した、不妊治療の支援拡充、所得制限撤廃の取り組みも紹介。「国民から見て当たり前の視点の政治が大事だと思っている」と述べ、新型コロナで打撃を受けている事業者への経済対策などの推進に向け、衆院選での支持を訴えた。