徒歩遊説や屋外集会 衆院選、週末の各候補
衆院選は23、24日、選挙期間中唯一の日曜日を含む週末の戦いを迎えた。コロナ禍のため、秋の休日ながらイベントなどのにぎわいは少ないが、それでも買い物や行楽で人や車が多い駅前、幹線道路沿いなどには、懸命に活動する和歌山県内小選挙区の候補の姿が見られた。屋外での集会や演説会、徒歩での遊説の他、インターネットでの発信に力を入れるなど、それぞれの方法で支持を訴えた。
与野党の前職が一騎打ちとなっている和歌山1区。
5選を目指す国民民主前職の岸本周平候補(65)は23日、和歌山市中心部のぶらくり丁商店街を約1時間にわたり練り歩き、各商店の店主や買い物客らに手を振り、声を掛け、グータッチをするなど交流した。24日は、毎回の選挙で実施している「サンデー作戦」を展開。支援者が10チームに分かれて街頭に立ち、自転車で回る岸本候補と共にアピールする活動を市内約40カ所で行った。夕方には南海和歌山市駅前広場で街頭集会を開催。岸本候補は自身が優勢とされる情勢分析にふれ、「追い駆けられる初めての選挙だ」と述べ、引き締めを図った。
小選挙区での議席獲得を悲願とする自民前職の門博文候補(56)は、週末も早朝の辻立ちからスタート。23日は四箇郷、中之島、砂山、直川、有功、紀伊、川永各地区を街宣し、武田良太前総務大臣の応援を受けた。24日は朝から大浦街道を徒歩で街宣し、和歌浦漁港で屋外では珍しい個人演説会を開いた。約200人を前に、応援弁士は劣勢の厳しい状況だと話し、和歌山市に政権与党の議員が必要だと強調。門候補は、選挙直前に発生した六十谷水管橋の崩落について、翌日には国土交通大臣に直接要望するなど、水道の早期復旧に尽くした実績を語った。
自民前職に野党の新人3人が挑んでいる和歌山2区。
「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」新人の遠西愛美候補(37)は、23日までに自作のポスターを掲示板に貼る作業を終え、24日は政治情報サイトにブログを4本掲載。女性の政治参画などを訴えた。
自民前職の石田真敏候補(69)は、街宣を中心に活動。23日は岩出市、紀の川市、かつらぎ町、橋本市、24日は有田市、海南市を選挙カーで回り、街頭演説や交通量の多い幹線道路沿いでの立礼などを行った。
立憲民主新人の藤井幹雄候補(60)は両日とも、自転車での遊説で活動をスタート。23日は選挙区東部の橋本市から紀の川市、岩出市へと西へ向かい、24日も紀の川筋を街宣し、夜は橋本市で立礼を行った。
日本維新の会新人の所順子候補(72)は、23日は橋本市、かつらぎ町、紀美野町から紀の川市の南部へと走り、24日は東徹党総務会長の応援を受け、橋本市内の駅前やショッピングセンター前などで演説した。
また、比例近畿ブロックの公明前職・浮島智子候補(58)は、23日は奈良県、24日は大阪府などで遊説し、SNSでは、党機関紙に掲載された和歌山市北部断水での対応などをアピールした。