友好促進、共に発展を ベトナム総領事県庁へ

グエン・ホン・ハー在大阪ベトナム総領事が25日、和歌山県庁に仁坂吉伸知事を訪ね、総領事就任のあいさつと意見交換を行った。

グエン総領事は、ベトナム外交大学総合事務局長や在米国ベトナム大使館一公使参事官、ベトナム外務省政府迎賓館館長などを務め、昨年12月に同総領事に就任。新型コロナウイルス感染症の影響で、総領事として今回が初の地方訪問となった。

県とベトナムは2015年に農業農村開発省との間で相互協力を、18年に商工省と「貿易及び産業連携推進のための覚書」を締結。昨年には、ベトナムの国花のハスを通じた交流をきっかけに、紀の川市とクアンナム省が「友好協力関係の構築に関する覚書」を交わすなど、交流を深めている。

グエン総領事は、「県の企業がベトナムに進出し、ビジネス展開をしてもらいたい。特に和歌山の名物である果物など、農業や農産物の加工技術を伝えてもらえれば」と依頼。仁坂知事は「ベトナムの有力な企業と協力するなど、ウィンウィンの関係にすることが大切」と話した上で、「コロナに邪魔されているが、エネルギーがたまっているので今後も良い関係を築きながらいろいろやっていきましょう」と意気込んだ。

記念品として、仁坂知事からは紀州漆器皿が、グエン総領事からはハスをモチーフにしたプレートが贈られた。

グエン総領事は同日、紀の川市の中村愼司市長とも会談し、平池緑地公園を視察した。

 

ハスをモチーフにしたプレートを手にグエン総領事㊧と仁坂知事