和歌山の美味を香港に ドンキでフェア開催
和歌山県農水産物・加工食品輸出促進協議会は、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開する㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)と連携し、11月から来年1月までの3カ月間、県産加工食品を販売する「和歌山フェア」を香港の3店舗で開いている。
同協議会事務局の県食品流通課によると、県とPPIHは3月に県産品の販路拡大に関する連携協定を締結しており、今回のフェアはその取り組みの一環。
PPIHは香港で8店舗を展開。国内の総合ディスカウントストアとは業態が異なり、日本の生鮮品や加工食品を中心に販売している。
和歌山フェアは、最も販売が見込める春節前の時期を設定し、「香港DON DONDONKI(ドンドンドンキ)」3店舗で期間をずらしたリレー方式で開催。県内51事業者が、果実加工品、酒類、調味料、菓子類など196商品を販売し、初回発注数は約2万5000アイテムとなっている。
出品事業者は渡航せず、PPIHの現地スタッフが販売に当たっている他、県が委託している観光プロモーターが、県内の観光PRも同時に行っている。
同課の担当者は「売れ筋の商品は、フェア終了後も定番商品として販売を続ける予定です」と話し、期待を寄せる。
さらに、フェア実施の3店舗を含む香港ドンドンドンキ7店舗では、今月1日から県産梅酒を中心とするリキュール類が新たに定番商品となった。日本国内の店舗に比べ、梅酒の売上は約10倍と需要が高く、13事業者の41商品が人気を競っている。