連携し特殊詐欺防ぐ 郵便局員3人に感謝状

特殊詐欺を未然に防止したとして、和歌山県の海南署は海南大野郵便局の3人に感謝状を贈呈した。

感謝状を受けたのは、局長の鶴谷眞奈美さん(50)、課長代理の岡垣内健さん(50)、局員の山田順子さん(58)。

同署によると10月19日の午後2時ごろ、海南市の60代女性が携帯電話で通話をしながら同局に来店。山田さんが不審に思い様子を見ていたところ、「着きました」や「介護保険」、「振り込み」などといった女性の声が聞こえたため振り込み詐欺ではないかと鶴谷局長に相談した。

鶴谷局長が女性に来店目的を尋ねたところ女性は「海南市役所のホンダと名乗る人からの電話で、介護保険料の払い戻しがあると言われたためATMに来た」と答えた。岡垣内課長代理が同市役所に電話で確認し、該当する職員がいなかったことから同署に通報した。

女性は「市の職員だと信じていた。言われるまで気が付かなかった。止めてくれて被害に遭わず良かった」と感謝したという。

贈呈式では林達也署長が3人に感謝状を手渡し、鶴谷局長は「日頃から近隣で起きている事例を把握して局内で共有を図っていた。お客さまの大切な財産を守ることができて良かった」と話した。林署長は「被害を未然に防止していただいて感謝申し上げます」と述べた。

(左から)林署長、鶴谷局長、岡垣内課長代理、山田さん

(左から)林署長、鶴谷局長、岡垣内課長代理、山田さん