気を緩めず感染対策を 県神社庁が呼び掛け
和歌山県神社庁庁長=九鬼家隆(熊野本宮大社宮司)は19日、初詣に出掛ける人が多い正月に向け、新型コロナ感染対策や、昨年策定したガイドライン(初詣版)の効果などを協議した。
同庁によると、2021年の正月三が日の人出は、分散傾向がみられ例年より少なかったが、22年は増えると予想。昨年のガイドラインから大幅な変更はせず、引き続き、各神社に感染対策徹底を呼び掛けている。
同庁は、県神社庁設立75周年記念講演を行った県立医科大学付属病院の感染制御部病院教授、小泉祐介さんの講演内容などを元に、ガイドラインの改訂版を作成。
ガイドラインには、前年同様、手水舎では接触感染を防ぐため手ぬぐい、タオルの設置は控え、柄杓(ひしゃく)を使用する場合は使用する前後にアルコールなどで手指を消毒してもらうことを掲示するよう提示。この他、職員や巫女(みこ)は、マスクに加え、必要に応じてフェイスシールドを併用することや、直会(なおらい)は実施について慎重に判断し、料理の持ち帰りなどを検討することなどを付け加えた。
同日開かれた記者会見で、九鬼庁長は「基本的な感染対策をした上で、神社の規模や地域性に合わせ参拝してもらえたら」、「多くの方に安心安全にお参りしてもらいたい」と話した。
熊野速玉大社宮司で県神社庁新型コロナウイルス感染症対策委員長の上野顯(あきら)さんは「21年に引き続き気を緩めず各神社が安全対策をとっている。安心してお参りください」と呼び掛けた。
改訂版ガイドラインは県内の414社の神社に配布される。