「間違いない」おいしさ 有田市認定みかん
和歌山が誇る特産品「有田みかん」の中でも、厳しい品質審査に合格した「有田市認定みかん」が旬を迎えている。従来は購入できる場所が限られていたが、市は今月、公式オンラインショップを開設し、有田の冬の味覚を全国のより多くの人に味わってもらおうと、PRに取り組んでいる。
2010年度に制度を開始した認定みかんは、市内の認定園地で栽培され、糖度12度以上、甘みと酸味のバランスが優れているなどの品質基準を充たし、さらにパティシエの鎧塚俊彦さんを審査委員長とする食のプロたちによる食味審査に合格したもの。有田みかん全体のわずか5%程度しか認定されず、20年度産の出荷量は242㌧。
県外からの購入はこれまで、市ふるさと納税の返礼品などに限られ、高い人気を誇りながらも認知が広がっていない課題があった。
そこで、市の特産品を取り扱うオンラインショップを19日に開設し、年末にかけて認定みかんを販売している。
認定みかんの知名度アップを図ろうと、市職員と紀州有田商工会議所のマスコットキャラクター「あり太くん」は各地でPR活動を展開。わかやま新報本社を訪れた市ふるさと創生室の鈴木順一室長は「甘味の濃さ、深み、程よい酸味。間違いない味です」とアピールした。
27日にはJRきのくに線の特急「パンダくろしお」車内でサンプルの認定みかんとチラシを配布し、27、28日の2日間、白浜駅でPR販売も行う。
また、30日まで参加登録を受け付けている「有田みかん街道マラソンR3オンライン」では、抽選で認定みかん3㌔をプレゼントし、参加賞として市オンラインショップのクーポン券500円分を配布する。