四十住選手に栄誉賞 スケボー金メダルで県

今夏の東京五輪スケートボード女子パークで初代金メダリストとなった和歌山県岩出市の四十住(よそずみ)さくら選手(19)に2日、県から「スポーツ栄誉賞」が贈られた。四十住選手は「和歌山で賞をもらえるのはうれしい。支えてくれた皆さんのおかげと思っている。3年後のパリ五輪で2連覇できるよう頑張りたい」と話した。

県は、県のスポーツ水準の向上や振興に貢献した個人や団体を表彰する「県スポーツ賞」のうち、最高賞の「スポーツ栄誉賞」を四十住選手に授与した。

表彰式は和歌山市のホテルアバローム紀の国で行われ、四十住選手は、家族や支援者、スポーツ関係者ら約50人の拍手に包まれながら入場。仁坂吉伸知事は表彰状とトロフィーを手渡し、「練習環境の整っていない中で自らの技を一生懸命磨いてこられた」と四十住選手の偉業をたたえた。

トロフィーは四十住選手のために作られたオリジナルで、透明なクリスタルの内部にスケートボードや桜の花のデザインが施され、光にかざすと、見る角度によって虹のように違った色に輝く。

表彰式を終えた四十住選手は、「海外に行っても、すぐに帰ってきたくなる場所」と故郷への思いを語り、スケートボードに取り組む地元の子どもたちに、「怖いことの方が多いけど、楽しいことをいっぱい見つけて頑張ってください」とエールを送った。

スポーツ栄誉賞は、日本人女性で初めて五輪金メダルを獲得した競泳の兵藤(前畑)秀子さん、2016年リオデジャネイロ五輪の体操男子金メダルの田中佑典さんらが受賞しており、四十住選手は10人目となった。

表彰状とトロフィーを手に四十住選手

表彰状とトロフィーを手に四十住選手