農林水産業振興に貢献　10人1人団体表彰

農林水産業の振興や農山漁村の活性化に貢献し、特に業績が優れた個人・団体を県が表彰する、２０２１年度「和歌山県農林水産業賞」の受賞者に１０人と１団体が決まり、２日に県庁正庁で表彰式が行われた。

前身である農民賞（１９６８～２００２年度）と漁民賞（１９６６～２００１年度）を統合し、０３年度に制定された賞で、農業、林業、水産業、地域づくりの４部門がある。

表彰式で仁坂吉伸知事は、受賞者に表彰状と盾を手渡し、「皆さまは強い責任感と信念を持って、これまで受け継がれてきた技術や産地を献身的に守り続けるとともに、新しい道を切り開いてこられた」とたたえた。

受賞者を代表して林業部門の足川修さん（日高川町）は「この栄誉を励みとし、これからも農林水産業の振興、発展のため、なお一層の研さんを重ね、それぞれの活動に精進することを誓う」と謝辞を述べた。

本年度の受賞者は次の皆さん。

【農業部門】井笹和弘（７８）元有田市農業委員会会長、有田市▽中浴泉（６３）県農業士会連絡協議会副会長、紀の川市▽中村誠一（６５）県養蜂協会会長代理、那智勝浦町▽西垣俊秀（６２）元県国際農業交流協会会長、かつらぎ町▽廣畑幸男（６６）元西牟婁地方農業士会連絡協議会会長、田辺市▽宮尾修司（６２）元和海地方農業士会会長、海南市▽山口寛二（８５）元由良町農業協同組合ゆら撰果場副場長、由良町▽吉本久美（６５）県農業士会連絡協議会副会長、和歌山市

【林業部門】足川修（６１）県木炭協同組合副理事長、日高川町▽宮野佐代次（９０）古座川町

【水産業部門】紀州アカモク会（中村和孝代表）由良町

仁坂知事㊨から表彰を受ける受賞者