県が新型コロナ検査無料化 旅行の陰性証明等
和歌山県は21日、新型コロナウイルスのワクチン・検査パッケージ等促進事業を実施すると発表した。
緊急事態宣言下の行動制限の緩和、または平常時の飲食、イベント、旅行などの活動の際にワクチン接種歴や陰性の結果を確認する民間の取り組みに対応するのが狙い。対象は健康上の理由でワクチン接種を受けられない人と12歳未満(ワクチン接種対象外)で、PCR検査と抗原定性検査が無料となる。健康上以外の理由でワクチン接種をしていない人は対象とならない。感染拡大時は知事の判断でワクチン接種、未接種を問わず検査は無料とする。
無料検査の実施場所は薬局、衛生検査所などを予定しており、22日から県内で募集開始。検査体制は来年1月15日までに整える。検査場所は順次、県のホームページで公開していく。検査結果の有効期限はPCR検査が検体採取日含めて4日間、抗原定性検査が検査日含めて2日間。県では22日から、ワクチン・検査パッケージ制度適用飲食店などの事前登録も受け付けている。詳しくは県電話相談窓口(℡073・441・2907)。
仁坂吉伸知事は会見で「コロナの検査がいますぐ全て無料になるというものではないので注意してほしい。いま県内ではコロナ感染が出ておらず、適用されるのは団体旅行などでワクチン接種証明が必要だけど、ワクチンが打てず陰性の結果が必要だという場合」とし、「今後、感染が拡大した時もこの検査パッケージを活用すれば飲食店など経済への打撃が少なくなる」と期待した。