りりしく神秘的な白虎 野上八幡宮に絵馬
海南高校大成校舎(紀美野町動木)の美術部員6人と書道部員1人は23日、野上八幡宮(同町小畑、薮洋平宮司)に、来年の干支(えと)の寅(とら)にちなんだ特大絵馬を奉納した。
奉納はことしで24年目。来年は制限のない学校生活を送ることができるよう願いを込めて制作した。美術部員は「決断力と才知」の象徴であるトラの姿を描き、書道部員が文字を手掛けた。
生徒たちは同宮内で12月上旬から制作に取り掛かり、アクリル絵の具やペンキを使い、約2週間かけて完成させた。縦180㌢、横270㌢の絵馬が掲げられ完成を喜んだ。
絵馬には岩の上に佇む白虎が描かれ、りりしい中にも優しさが伝わる。
3年生で美術部部長の岩橋玲菜さんは「神秘的でかっこいい白いトラに決めた。毛並みに影を描きリアルさを表現するのが難しかった」と話し、書道部3年の濱田一穗さんは「学校や家で何枚も文字を書いた。完成してうれしい」とにっこり。川久保尚志校長は「生徒たちが絵を描くのに苦労していると聞いていた。素晴らしい出来に仕上がっている」と笑顔だった。