和歌山市美園町に「けやきガーデン」完成
県内初の市街地再開発事業として、 和歌山市美園町に建設が進められてきた複合商業施設 「けやきガーデン」 の完成記念式典が3月30日、 同施設で行われた。 人口減少、 空洞化が進む中心市街地に新たな人の流れをつくり、 活性化の拠点となることが期待されている。
再開発事業は、 昭和倉庫㈱ (本社・同市美園町、 竹中泰三社長) が代表施行者、 独立行政法人都市再生機構が共同施行者となって実施。 総事業費約36億円のうち、 国から約6億700万円、 県・市からそれぞれ約2億500万円の補助金が出され、 官民協力によるまちづくり事業となった。
「けやきガーデン」 はJR和歌山駅から徒歩5分、 市のメーンストリート 「けやき大通り」 に面する立地で、 商業棟、 ホテル棟、 住宅棟からなる。 住宅棟はマンション78戸が完売。 商業棟も16のテナント全てが契約済みで、 一部を除いてすでに営業中。 最後に144室のホテルが完成し、 記念式典を迎えた。
式典には同事業の関係者や地元自治会の代表ら約80人が出席。 あいさつした昭和倉庫の竹中一夫監査役は関係者に感謝し、 「きょうの式典は、 けやきガーデンを地域の元気に結び付ける決意の場としたい」 と述べた。
敷地内には、 建設地にかつてあった倉庫の赤れんがと木の柱を再利用したモニュメントを設置。 式典の席上、 竹中泰三社長や来賓の仁坂吉伸知事、 大橋建一市長らの手で除幕が行われた。
式典終了後、 出席者による施設見学会と祝賀レセプションが行われた。