賃上げ、野党共闘訴え 県地評が旗びらき

和歌山県地方労働組合評議会(県地評、琴浦龍彦議長)は7日、2022年「新春旗びらき」を和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開き、構成組織の代表や政党関係者ら約70人が出席し、春闘や今夏の参院選などに向けて運動の推進を確認し合った。

琴浦議長はあいさつで、「『コロナ禍だからこそ賃上げを』と求めることは、労働者の生活を守ると同時に、地域経済を活性化させるためにも重要な課題になっている」と述べ、春闘での賃上げ、労働条件の改善を目指すことを表明。岸田内閣がテーマに掲げる憲法改正や敵基地攻撃能力保有の検討を「危険な動き」とし、参院選での野党共闘を訴えた。

政党関係者の祝辞では、昨秋の衆院選での全国の議席減を受け、立憲民主党県連の山本忠相幹事長が今後の野党共闘にはふれなかったのに対し、共産党県委員会の下角力委員長は野党共闘の意義を強調し、今夏の参院選和歌山選挙区でも共闘する考えを話し、両党の温度差が浮き彫りとなった。

あいさつする琴浦議長

あいさつする琴浦議長