つながり合う表現並ぶ 和大の卒業制作展
和歌山大学(和歌山市栄谷)教育学部美術・図画工作専攻生による卒業制作展が28日まで、県民文化会館(同市小松原通)の中展示室で開かれている。
4回生6人が取り組んだB1パネルの絵画、水彩画、デジタルイラストレーション、石粉粘土や石こう樹脂で作られた立体造形など約30点の作品と、約50点の陶芸作品を展示。
夜、眠りに就くところから朝に目覚めるまでの全6作品を水彩画で描いた小畑楓さん(22)は、特に6作目の「目覚まし」が自信作という。「目覚めた感じを表現するのが難しかった。朝の時間帯に適した色合いと目に影を作る部分は相当こだわった」と笑顔で話す。
永沼理善教授は「全ての作品がつながっているなど、作品の意図に気付いてもらえると楽しめます」と話した。
その他、津村なずなさん(22)の、デジタルイラストレーション作品「和」は、黄土色の背景に、少女に京都の伏見稲荷神社の写真を加工した柄の衣装を身にまとわせ、背後に平等院鳳凰堂や地元の桜の風景を添えている。「民族衣装が好きで、自分の好きな要素を取り入れてみたかった。現実とは離れた作風に仕上げることができて良かった」と話した。
午前9時~午後5時(最終日は3時)。