週末の感染496人 54日ぶりクラスターなし
和歌山県は5日、新型コロナウイルスに感染した橋本保健所管内の80代女性が亡くなったと発表し、県内の死者は累計105人となった。5日の新規感染者は275人、6日は221人で、週末2日間の感染者496人は前週と比べ71人の減少。クラスター(感染者集団)は5日に1件を認定したが、6日は1月11日以来54日ぶりに新規認定がなかった。
亡くなった女性は基礎疾患があり、入院中に感染。新型コロナは間接的な死因となった。
5日の新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市99人、海南12人、岩出50人、橋本52人、湯浅22人、御坊11人、田辺13人、新宮16人。
237例目となった新たなクラスターは、和歌山市の高校で生徒15人の陽性を確認。うち5人は県外での感染、10人は校内の運動部で感染が広がったとみられている。
6日の新規感染者の内訳は、和歌山市101人、海南11人、岩出26人、橋本43人、湯浅13人、御坊9人、田辺12人、新宮5人、県外1人。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が186・3人で、前日比7・9人の減少となった。
入院者数は252人、重症者は県基準で31人、国基準で5人、肺炎患者は66人。病床使用率は38・8%。ホテル療養を含む待機者は、5日時点で1月21日以来43日ぶりに1000人を下回り、6日はさらに減って923人となった。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、まん延防止等重点措置の解除を受け、「リスクの高い行動をとれば再び(感染者数は)上昇する。他府県ではオミクロンBA2株といった変異株も確認され、流行すれば第6波以上になる」と注意を呼び掛け、5~11歳を対象にしたワクチン接種については、「重症化と発症の予防として効果はある。小児から大人への感染の伝播も確認されているので、できれば受けてほしい。また、小児の重症化は少ないので、受けるかどうかの判断はかかりつけ医と相談の上、決めてほしい」と話した。