創造性を大切に 島ものづくり塾の卒塾式
実験や観察を通じて小学生に科学の不思議や楽しさを伝える「島ものづくり塾」の本年度の卒塾式が6日、和歌山市本町のフォルテワジマで行われ、低学年クラスの約30人が卒塾証を受け取った。
公益財団法人「島財団」が主催し、2019年にスタート。低学年・高学年の2クラスを開設し、光や音、風や電気などをテーマに、6回の講義を開いてきた。本年度は特別講義として、和歌浦湾クルーズも盛り込まれた。
式では、同財団の設立者で島精機製作所(同市坂田)会長でもある島正博理事が「愛・氣・創造」という言葉を送り「これからどうなるかはコンピューターでは分からず、創造性が一番大切」とメッセージ。知識の詰め込みだけではいけないとし、和歌山を愛し、周囲とのつながりを大事に「頭と心、手が一緒に動くような訓練をして」と呼び掛けた。
大江嘉幸理事長から塾生一人ひとりに卒塾証が手渡され、工作が好きという野上小学校(紀美野町動木)2年生の吉瀬駿人さんは「不思議なことやびっくりすることがいっぱいあった。みんなとクルーズ船に乗ったのが一番楽しかった」と笑顔だった。
高学年クラスの卒塾式は20日に行われる。