学び止めず前進を IBW美容専門学校で卒業式

学校法人山本学園IBW美容専門学校(和歌山市南汀丁)の卒業式が8日、ラヴィーナ和歌山(同市中)で行われ、入学と同時に新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの制限があった中、勉学に励み、技術を習得してきた44人の巣立ちを華やかに祝った。

同校では、「学びを一瞬でも止めない」という強い思いでいち早くオンライン授業を開始し、各種大会などもオンラインで出場できる機会を大切にしてきた。

昼間課程は第80回、通信課程は第76回の卒業式となり、山本文子校長が各課程の代表に卒業証書を授与。「一日たりとも目標を忘れず、前に進んでいってもらいたい」と激励した。

式の終盤、山本正治副校長が「最終学歴よりも最新学習歴の更新を」、「主語で仕事人生は決まる」といった二つのことを伝え、今春には社会人として新たなスタートを切る卒業生らを前に、「サヨナラじゃない。いってらっしゃい」と呼び掛けた。

昨年開かれた「SPCオンライン大会」のワインディング部門で優秀賞に選ばれた卒業生の榮林杏さん(20)は2年間を振り返り、「一つのことを皆で一緒に頑張れたのが楽しかった」と笑顔。4月からは市内の美容室で働くといい、「人の『こうなりたい』をかなえるだけでなく、自分から提案できるような美容師になりたい」と話した。

山本校長㊨から卒業証書を受ける卒業生

山本校長㊨から卒業証書を受ける卒業生