新たに204人感染 小児も高熱、脱水に注意を

和歌山県は9日、県内で乳児から80代までの204人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表し、前週の同じ水曜より69人減少した。クラスター(感染者集団)も新たに3件認定した。

204人の保健所管内別内訳は、和歌山市98人、海南11人、岩出29人、橋本42人、湯浅7人、御坊5人、田辺7人、新宮3人、県外2人。

243例目となったクラスターは新宮保健所管内の高校で生徒8人が感染。244例目は和歌山市の中学校で同じクラスの生徒7人が感染。245例目は、橋本保健所管内の病院で入院患者9人、職員2人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が前日比7・5人減の166・5人。

県内の感染者数は累計2万4637人。入院者数は226人、重症者数は県基準で25人、国基準で4人、肺炎患者は52人。ホテル療養を含む待機者は875人。病床使用率は35・5%となっている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「市中や家族内での感染から学校に広がっている。特に市中での行動で感染予防対策をしっかりしてほしい」と述べ、引き続き感染防止対策の徹底を求めた。

また、高齢者の感染者が減少傾向にあるのに対し、学校や保育所など集団生活を行う場での感染が多くなっていることについて「10歳未満の感染者が増え、熱性けいれんなどで救急受診する事例も多くなっている。小児も咽頭痛や高熱が出るので、脱水症状に十分に注意してほしい」と呼び掛けた。