甘い香りに誘われて 和歌浦天満宮で梅が見頃
学問の神様、菅原道真を祭る和歌浦天満宮(和歌山市和歌浦西、小板政男宮司)で濃いピンクや琥珀色の梅が見頃を迎え、参拝者の目を楽しませている。
梅は道真公が大宰府に移り住んだとき、邸宅に咲かせるほど梅を愛していたことで知られ、梅の花を詠んだ和歌も残した。境内には、しだれ梅など約30本の梅の木が植えられ、咲き誇った梅の木にはメジロやミツバチが蜜を求めて集まっている。
同天満宮では、年明け以降、「祈合格」と刻印された鉛筆を買い求める受験生やその家族が大勢訪れ、絵馬に思いを書くなど、合格祈願のために参拝。
小板政規禰宜(49)は「世界では戦争で苦しむ人たちがいる。国内では、コロナ禍で生活がますます苦しくなる人もいる。境遇は違うけれど受験で闘う子どもたちにも、境内の梅の花を見て道真公が梅の花を愛していたことを感じてもらえたら」と話した。梅の花の見頃は今がピークで今週末まで楽しめそうだという。