会食でクラスター多発 知事が接種呼び掛け
和歌山県内の新型コロナウイルス感染状況が再拡大に転じていることから、仁坂吉伸知事は6日、歓送迎会など大人数での会食は控え、基本的な感染予防対策を徹底し、3回目のワクチンを積極的に接種することなどを呼び掛けた。
3月14日~4月5日に認定した県内のクラスター(感染者集団)をみると、飲酒・飲食を伴う送別会などでの発生が7件・55人、学校の部活動や遠征などでの発生が5件・107人、保育所や学童保育などでの発生が8件・110人。医師の送別会によるクラスターが2件あったことについて仁坂知事は、「大人数での会食はやめてほしいとずっと言ってきた。聞いてくれなかったのは残念」と述べ、医療機関に注意を促す通知をしたことを明らかにした。
3回目のワクチン接種は、3日時点の県内の接種率が全人口で48・1%。接種開始が早かった65歳以上は83・5%まで進んでいる一方、20代は25・2%、30代は27・1%にとどまり、今後の推進が重要となる。
仁坂知事は、オミクロン株は症状が比較的軽いことや、ファイザー社製ワクチンの不足などにより、2回目までに比べて接種に熱心ではない人が多いとの見方を示した上で、「接種すればうつりにくく、人にもうつしにくくなり、重症化のリスクも低くなる。自分のためにも、周囲のためにも、ぜひ打ってもらいたい」と述べ、接種の予約を急ぐよう促した。