「本」外れ和歌山港区へ 親しまれた名称に
和歌山、海南、有田の3市に広がる港湾「和歌山下津港」にある5港区の一つ、和歌山市の「和歌山本港区」が、名称から「本」を外して「和歌山港区」になる見通しとなった。「和歌山港」という名が市民や観光客に広く親しまれているため、港区名も統一することにした。
和歌山本港区は、フェリー乗り場があり、青岸清掃センターや西浜地区を含む区域。名称変更は、港湾管理者の県に対して和歌山市が要望していた。市によると、3月の「第3回和歌山下津港長期構想検討委員会」において名称変更案が示され、おおむね了解を得たという。これまでは、通称と正式名称が違っていたため、案内標識や冊子で紹介される際に名称の混乱が見られていたという。
正式な名称変更は次回の委員会を経た、ことし夏ごろになる見込みとなっており、市河川港湾課は「『和歌山港』に統一されて分かりやすくなることで、さらに親しまれる港区にしていきたい」と話している。
和歌山下津港は北から順に入り江ごとに、和歌山北▽和歌山本▽和歌浦海南▽下津▽有田――の5港区に分かれている。